観測衛星から見る地球の希望と課題(4) マングローブ林の自然災害などによる現象よりも、農業・養殖や都市開発が原因となる場合が多い


今や地球を周回する数多くの地球観測衛星(Earth observation satellite)があります。そのデータは日々蓄積されると共に、容易に参照できるようになりつつありますし、課題となり得る映像は公開されます。ここでは各種形態での映像・データなどを採り上げていきたいと思います。



今回は米国地質調査所(United States Geological Survey、USGS)が運用する「ランドサット8号(Landsat 8)」によるキューバ(Cuba)のカウト三角州(Río Cauto Delta)です(こちら)。ここは「ラムサール条約(Ramsar Convention)」による湿地として選ばれていて、広いマングローブ林(Mangrove)があります。




こちらの記事によると、2000年から2016年の間に世界のマングローブ林の3,300平方キロメートル以上が失われ、自然災害などによる現象よりも、農業・養殖や都市開発が原因となる場合が多い(全体の62%)との事(こちら)。



減少傾向が緩やかになっているグラフになっていますが、研究者の言葉で「失うマングローブがなくなった」・・・



世界の炭素排出量の最大10%も削減に貢献していると云われます。「わかしお座礁石油流出事故」でもマングローブへの影響が懸念されおり、是非日本を中心として回復作業をサポートして欲しい。

この記事へのコメント