京都旅行2020年秋(4) 「京都迎賓館」(2)


今回は「京都迎賓館」の「藤の間」と呼ぶ晩餐室です(こちら)。




「藤の間」でも壁面装飾は「麗花」と名付けられた西陣織の綴織(つづれおり)になっています(こちらこちら。鹿見喜陌画伯の原画)。





39種の日本の草花が織り込まれています。



格子光天井は京指物で、一切釘を使わず、ホゾを組み合わせる木工芸になっています(こちら)。



見た目で個々に3段のものと1段のものがあります。実際上は全ての個々が(メンテナンスの為に)3段⇔1段の変更が可能です。この機能を使って容易に15パターンへ模様替えする事ができるそうです。


京指物はこちらの廊下の床明りになっている行灯にも使われています。



上掲画像では光を反射するほどの床になっています。余談ですが・・・一般参観者はスリッパになっていますが、VIPなど来客の場合はハイヒールなどの場合もあり、傷がつくかない様にコーティングしてあるそうです。



こちらは室内の間仕切りなどとして使う「几帳」です。ここにも伝統技能が使われています。




こちらの奥の舞台を仕切る檜扉には截金細工が施されています。




参観の最後に正面玄関から退出する時、VIPなど来客でも見られないという景色を撮る事ができました。通常は正面玄関の様子はこちらです。奥の障子を開ける事はないという事でしたが、特別に開いて見る事ができたのはこちら。「藤の間」の池を挟んで反対側から撮っている事になります。




次回は「桐の間」です。

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