京都旅行2020年秋(6) 「京都迎賓館」(4)


今回は「京都迎賓館」の「聚楽の間」と呼ぶ招待されたゲストの控室や随行員の待合などの多目的室(ロビー溜り)です(こちら)。



椅子は京指物で作られ、布地は鮮やかな赤色の「西陣織」です。



こちらの竹工芸の花籃(はなかご)が部屋を飾ります。



ここにも餝(かざり)金物が使われています。平和への願いを込めて「千代結び」をイメージしています(こちら)。




参観の順としては戻りますが、「夕映えの間」・「藤の間」・「桐の間」といった公的な空間と、こちらの首脳会談が行われる「水明の間」を含む私的な空間の間には池があり、2つの空間を廊橋が結んでいます。



分かりずらいですが画像の左には小船があり、舟遊びができます。



廊橋天井の四隅には虫の透かし彫りがあります(その1つがこちら)。




廊橋からこんな餌やりシーンも撮れるよう飼われた鯉も見る事ができました(こちら)。




最後は正面玄関扉です。扉には樹齢700年の欅の一枚板を使い、把手は七宝で仕上げています(こちら)。




観覧し終えて感じるのは、京都迎賓館が現代でも生きる日本の伝統工芸の粋を表現してい事です。また、購入した書籍の最後には参加した設計・施工・工事関係者の多くの会社・個人名まで明記して、一人一人が責任と自信を持って建設に参画したのだと感じました。



参観中は小雨になっていましたが、退出する時には月も見えるまで回復していました(こちら)。

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