綺麗な銀河・星雲(1536) - 紫外線データから初めて本質が見えたレアな銀河「UGC 1382」


今回の綺麗な銀河・星雲は、銀河(Galaxy)「UGC 1382」です(こちらこちらこちら)。


スローン・デジタル・スカイサーベイ(Sloan Digital Sky Survey、SDSS)による可視光画像



紫外線宇宙望遠鏡「GALEX(Galaxy Evolution Explorer)」とSDSSの合成画像



GALEXとSDSSの合成画像に、超大型干渉電波望遠鏡群(Very Large Array)による低密度の水素ガス(緑色)を加えた画像




最初は典型的な楕円銀河(Elliptical galaxy)と考えられていました(下掲の左)。偶然にGALEXのデータから渦巻き状の腕を持つ事が認識できました。



「UGC 1382」の大きさは天の川銀河の7倍以上もあり、これまでに発見された孤立円盤銀河の中では最大級です。



このような銀河ができた経緯は次のようではないかと考えられています。

最初は、ガスと暗黒物質(Dark matter)に支配された小さな銀河群があった。その後、渦巻き状の腕を持たない円盤状の回転銀河であるレンズ状銀河(Lenticular galaxy)が近くに形成された。小さな銀河がそのレンズ状銀河の周りを回るようになり、最終的に現在のような広い円盤状になった。

この記事へのコメント