打上げ用のロケット「S-520」は観測用として実績があり、今回は頭部の供試体を高度約170㎞で分離に成功しています。試供体は落下方向の制御を受けた後、落下しながら超音速になった状態で内部エンジン内に空気を取り込むと共に、点火用の水素と燃料のエチレンをエンジン内に噴射して約6秒間燃焼させました。JAXAはデータの取得など成功したとしています。このデータは地上での風洞試験結果を補正して実飛行状態における特性を予測する解析ツールの改善に役立ち、実飛行回数の削減に繋がるはず。
JAXAの将来的な構想として、宇宙との往還でスペースシャトルのような宇宙船を想定する時、帰還時に大気圏内航行用エンジンとして利用しようとしているのではないでしょうか。
勿論、防衛省としても研究成果はミサイルのエンジン開発に何らかの役割を果たすでしょうが・・・(逆に言うと国外に流出させないようにする必要があるでしょう)
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