ポルトガル紀行2018(10) - トマールのキリスト教修道院(1)


第3日目(実質2日目)は、トマール(Tomar、Thomar)にある「キリスト教修道院(Convent of Christ)」とバターリャ(Batalha)にある「バターリャ修道院(Batalha Monastery)」に行きました。

今回はトマールにある「キリスト教修道院」です。



12世紀の初代ポルトガル国王「アフォンソ1世(Afonso I)」の時代に、ムーア人(Moors)とのサンタレン(Santarém)の戦いに貢献した「テンプル騎士団(Knights Templar)」に、恩賞としてトマールの土地を与えたのが大転換の始まりで、「キリスト教修道院」の建設によりテンプル騎士団の本部としての役割を持つようになります。14世紀にローマ教皇がテンプル騎士団の活動を禁止すると、ポルトガル王「ディニス1世(Denis)」の保護により、「キリスト騎士団(Order of Christ)」として新たに組織されトマールを統治する様になりました。



「キリスト教修道院」建設の初期(12世紀)は対ムーア人の最前線であり、修道院の周囲は強固な城壁を築いています(こちら)。




二重の城門を抜けると広場の先に初期にテンプル騎士団が創建したロマネスク様式(Romanesque art)の円堂(Round church)が現れます(こちら)。


円堂は外側からは16面の多角形構造の教会です。

入口はマヌエル様式(Manueline)で豪華です(こちらこちらこちら)。ここからは入れませんでした。








内部の中央には八角形の構造があり(こちら)、その周りをまわる事ができます(こちら)。






内部は「マヌエル1世(Manuel)」の後援で15~16世紀に掛けて修復が行われ、ゴシック様式(Gothic art)/マヌエル様式の彫刻と絵画で飾られています(こちらこちらこちら)。








次回に続きます。


 

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