綺麗な銀河・星雲(1173) - かじき座(Dorado)にある輝線星雲「タランチュラ星雲」


今回の綺麗な銀河・星雲は、かじき座(Dorado)にある輝線星雲(Emission nebula)「タランチュラ星雲(Tarantula Nebula、NGC2070、Caldwell 103)」です(こちらこちら)。大マゼラン雲(Large Magellanic Cloud)のHII領域(H II region)にあります。


スピッツァー赤外線宇宙望遠鏡(Spitzer Space Telescope)による赤外線の2波長による画像


赤い領域は高温のガス、青い部分は星間塵(宇宙塵、Cosmic dust、Interstellar dust)で、白の領域では両方の波長を発しています。


スピッツァー赤外線宇宙望遠鏡による赤外線の3波長による画像


緑色は高温のガス、マゼンタ色(赤と青の組合せ)は星間塵で、白色は3つの波長を発しています。



「タランチュラ星雲」はこちらでも紹介しています。


スピッツァー宇宙望遠鏡は1月30日をもって運用を停止します。高精度の赤外線観測の為に冷却用のヘリウムを使っていましたが、2009年5月に底を突き最長波長での観測はできなくなっていました。それでも10年間も利用できる機能により活躍してきました。

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